写真酵母

Hokkaido Photography × Dear dog

好みの画角

 

sony α7R3 / Elmar3.5cm F3.5

年齢に伴って好みや、得意不得意は変わるのだろうけど、35mmという画角は写真を真剣に始めた頃に付けていたレンズが35mm(Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA)だった。凄く描写がいいレンズで、そのレンズしか持っていなかったから、そのレンズと初代α7Rとの組み合わせで撮影しまくっていたのが懐かしい。その後、色々なレンズに関心が行き、気に入っていた35mmのレンズを手放してしまった。35mmとコンバートで手に入れた85mmや135mmなどで良い作品を撮らせてもらったので後悔はないのだが、ひたすら35mmで撮影していた昔の感覚が懐しくていつかまた35mmを。と思いながら月日は流れていた。広角の25mmも持っているが、今の自分にはなにぶん広すぎて出番はほとんどない。年代が40代だからか(あんまり関係ないか・・・笑)、40mmという画角(保有しているGR3xも40mm)がしっくりきていて、ここ1〜2年は40mmの出番が多かった。いずれにせよ久しぶりの35mmをこのElmar3.5cmで楽しんでいる。心身が若返ったようだ。何より楽しいのはF3.5始まりというところ。最近のレンズはF1.4あたりがマーケットを席巻しているが、F3.5なんていう絞りはElmar3.5cmと出会うまで自分は意識していなかった絞り値だ。今はF1.4〜F0.95あたりでメーカー各社は凌ぎを削っているが、90年前はF3.5あたりが最も明るい絞り値だったかと思うと感慨深い。自分の持っている他のレンズでも、絞りをF3.5縛りに設定していろいろ試してみたくなってきた。